この記事を見つけたあなたはアメリカの大学への留学を考えていて、NCN米国大学機構(以下NCN)をインターネットで見つけた、またはNCNの説明会に参加した上で更なる情報を求めていることだと思います。インターネットで「NCN 評判」など検索しても、見つかる情報は他の留学支援団体が出しているサクラ広告のようなものや他のNCN卒業生の主観的すぎる意見ばかりですよね。また、断片的で抽象的な情報が多く、一番重要なNCNのコストとそれに対するサービスについての具体的な情報は見つかりません。
そんな問題を解決すべく、この度私はこの記事を書きました。この記事では実際にNCNを利用してアメリカの4年生大学を卒業し、現在はアメリカで働いている私が、アメリカに留学する上でNCNを利用すべきか、また利用する上で理解しておくべき点について忖度なくお話しします。
NCNを利用すべきかどうかについてに対しての結論に関しましてはその人によるとしか言いようがないですので、この記事を読んだ上でNCNが提供するサービスにそれに伴うコストを払う価値があるのかということを基準にしてもらったらいいかと思います。一応、この質問に関する僕なりの答えをこの記事の最後におまけとして綴っているので、よかったら記事を読んだあとにさらっと目を通してもらえたらと思います。
それでは早速NCNについて具体的に話していきます!
NCN米国大学機構とは
まず、NCN米国大学機構とはなんなのかということについて手短に説明します。NCNはアメリカの大学とのパートナーシップを活かして高校を卒業したばかりの学生がアメリカの大学に進学する際に、日本の大学に進学するのと似たような学習環境を整えることを目的とした日本人学生受入制度を主なサービスとしている組織です(NCN米国大学機構Websiteより)。具体的に有限会社なのか株式会社なのかはわかりませんが、政府とは全く関係のない私企業です。NCNで働く親戚のいる友達に聞いてみたところ、従業員のほとんどが親戚同士のようです。
従業員の方や組織全体の雰囲気としてはかなり体育会系で今の時代に逆らうと言っていいほどの保守的な体制を敷いています。これに関しては、私だけでなく他のNCNを利用したことの学生も口を揃えて言うことなのでかなり客観的な意見だと思います。
先程、主なサービスとして紹介した日本人学生受入制度とは、NCNの学長が築き上げたアメリカにあるいくつかの大学とのコネクションを活かしてNCNを利用する学生を通常とはちがった特別でより簡単な方法でアメリカの大学に入学させ、それに伴った業務などに対してお金を払ってもらうというビジネスモデルです。
さらに簡単に言えば、NCNを利用すればNCNの提携校であれば、アメリカの大学への進学方法を知らなくても簡単にアメリカの大学へ入学することができるよと行った感じですね。
NCNのこの制度を使っていける学校はNCNの提携校に制限されるので、アメリカの大学へ行くことを考えていてNCNの利用を検討しているなら、まずはNCNの提携校一覧を確認して自分の行きたい学校があるかを確かめるべきです。アメリカの大学へは進学したいけど、特定の学校に行きたいというわけではないという方は本投稿を読み勧めてもらってNCNを使って留学するのが自分にあっているのかを確かめてもらえるといいかと思います。
さて、NCNがどのような組織でどのようなサービスを提供しているのかがわかっていただけたところで、ここからは日本人学生受入制度の詳細について述べていきます。
NCNへの入学資格
NCNは自らを学校のように扱っており、NCNを利用してアメリカの大学に行くにはNCNに入学するための試験を受けて合格する必要があります。NCNは学生を入学させるかどうかを決定するのに
- NCNが実施するテスト
- 高校のテストの成績や内申点
- 高校在学中の受験等に向けた模試等の成績
を使います。ただ、実際にNCNに入ろうとしてこれらの資料を提出し、不合格になるといったことはほとんど起こりえないと言ってもいいようです。こう述べるからには根拠を挙げておきます。
簡潔にかなり正直に言うと、NCNの学生には先程挙げたNCNが実施するテストの成績、高校の成績、模試の成績の全てがとてつもなく低い人がかなり多く言います。実際にあったことのある一人のNCN学生の話をします。彼は高校の内申点は1と2しかなく、NCNのテストも模試の問題もまた英語もなにもわからなかったけど、NCNには普通に受かったのです。また、彼によると同じ大学にいった彼の友人にも似たような人が多く、なんとその友人らも全員が合格しており、合学したあとにNCNの職員に告げられた彼ら全員のNCN入学試験のスコアが全く同じだったそうです。
つまり、NCNは入学試験のようなものを形式上設けてはいるが、入学を希望する人を不合格にすることは相当なことがないとないと行っていいと思います。なので、まず前提としてNCNを利用したければこれから説明する費用を払いさえすれば利用できると思ってもらって結構です。
ここまで言っておいてなんですが、NCNへの入学を希望して落ちたという人やそういった人を知っている人がいれば教えてください(笑)
次に、NCNを利用する上でかかるコストについてお話します。
NCNを利用した留学にかかるコスト
まず、アメリカ留学にNCNを利用したときに必ずかかる避けて通れないコストについてお話します。
こちらの表を見てください。
これらがNCNを利用する上でかかるコストの全貌です。この記事を書くにあたって実際に5年ほど前にNCNから提供された資料を確認して、正確な数字を手に入れてきました。資料は5年前のものですが、先日今年NCNを使って僕が卒業した大学にきた子たちに話を聞いたところ、この資料に載っている金額はほとんど同じだったようなのでここでの情報もある程度最新で正確だと思ってもらって大丈夫だと思います。
システム整備費や施設費などの固定費については僕も詳しくないのでここでは割愛させてもらいますが、文字通り基本的なインフラを維持するものだと捉えておきましょう。ちなみに全ての合計の約370万円を一括で払うとシステム設備費が免除されるようです。これらの固定費を抜いた項目に関しましては詳しくは次の項目でくわしくはなしますのでここでは大雑把に何に対しての費用なのかをリストしておきます。
- 日本事務局サポート料・制度納付金(126万円):NCNを利用してアメリカに留学するのにかかる費用
- 国内語学研修費・留学準備研修費(46万円):留学前に国内で行われるNCN主催の英語の授業や合宿等にかかる費用
- 米国初期研修費・米国初期サポート料・米国事務局サポート料(85万円):渡米後にアメリカの現地で受けるサポートに対する費用
- 在学期間研修費(40万円):渡米後に3ヶ月ほど通わなければならない語学学校にかかる費用
最後の項目に関しては正確にはNCNではなく、現地の語学学校に払うものです。こう見てみると、固定費と最後の項目を覗いた257万円をNCNが実質的に提供するサービスに払っていることになりますね。
さてさて、みなさんは費用に関してどう感じましたか?約350万円って高すぎでしょ!と感じた方が多いと思います。
そこで、次の項ではNCNにこの350万円を払う価値があるのかを確かめるために、NCNがどんなサービスを提供しているのかについて見ていきましょう。
⚠️注意⚠️
この項目ではあくまでNCNでの留学にかかる費用についてのみお話ししています。大学の授業料や生活費等に関しては大学や地域によってかなり異なります。ただ、NCNが説明会や資料で紹介している大学の授業料や生活費の見積もりはかなり安く(ほぼ嘘と言っていいほどに)なっているので注意してください。特に生活費に関しては、そんな額で生活していたら餓死するし、ボロボロの治安の悪いところのアパートにしか住めないだろ!といったレベルに見積もられています。また、授業料に関しても為替レートがかなり日本円にとって有利だったものを利用しているので最新の為替レートで計算し直すことを強く勧めます。
NCNが提供するサービス
NCNの提供するサービスは大きく渡米前と渡米後に受けられるサービスの2つに分けることができます。それぞれ見ていきましょう。
渡米前に受けられるサービス
渡米前に受けられるサービスには主に以下の3つがあります。
- NCNの学生として特別な返済不要の奨学金を持ってアメリカの大学に入学する権利
- 大学入学に際して必要な書類、またビザ等の手続きへの支援
- 語学学習、就活、留学後の現地での支援
- アメリカで使える保険や携帯電話番号等の準備
それぞれを詳しく見ていく前に、声を大にして言わせてください。
なぜ、僕がこう言い切るかに関してはこれからする説明を読んでいただければおわかりいただけると思います。
それではそれぞれ見ていきましょう!
NCNの学生として特別な返済不要の奨学金を持ってアメリカの大学に入学する権利
この話をする上でまず知っておいてもらわないといけないのは、アメリカの公立大学ではその大学がある州内出身の学生の授業料(in-state tuition)が州外出身の学生の授業料(out-of-state tuition)より遥かに安いという制度があります。*州によって例外はある。大学により差は異なりますが、一般的にIn-state tuitionはOut-of-state tuitionの約1/3ほどだと考えて良いです。実際に僕が卒業したアーカンソー大学(University of Arkansas)を例にとって考えると州外出身の学生が年間およそ約$27,000(約400万円 | 1ドル=145円)に対して州内出身の学生は約$10,000(約140万円 )しか払わなくて良いのです。
NCNに話を戻します。もうなんとなく予想できた型も多いとは思いますが、NCNに入会してNCNの学生として提携校に入学すると、特別に授業料がIn-state tuitionになるんです。先ほどの例に従うと、4年間で1,000万円お得になったことになります。
確かに諸々のサポートに300万円は確かに高すぎると感じてもおかしくないですが、州内学費と州外学費の違い等を知らない状態でアメリカに行こうとしてる人にとっては4年間で1000万円節約できるなら、一括300万円も悪くないトレードオフだと考えることもできると思います。学費がべらぼーに高い(実際にめちゃくちゃ高い)と言われるアメリカの大学ですが、こういった制度をうまく利用できると少しは金銭面でのハードルも下がりますね。
⚠️注意⚠️
この州内外の学費の違いは公立の学校にのみ存在するもので、私立の学校には存在しません。もちろん、NCNの提携校の中には市立の学校も存在します。また、公立校の中にも州内外の学費の差には違いがあります。先程例にも挙げ、私の母校でもあるアーカンソー大学はその差が6割近くとかなり高い方の大学であることはご理解ください。
ちなみに、明記はされていませんがNCNの費用ところで触れた制度納付金はこれのために払っていると思っていただいて結構だと思います。
大学への入学・ビザの取得に必要な手続きへの支援
さて、NCNを利用する最大の利点の1つ目は金銭面でのアメリカ留学への障壁を低くすることでしたが、ここで紹介するNCNを利用する最大の利点のもう一つは知識やプロセスに関してのアメリカ留学への障壁を取り払えることです。
声を大にしていいます。このサービスこそNCNを使う最大の利点であり、先ほど申した約350万はほぼこれに払っているといっても過言ではありません。アメリカの大学に留学してそこから卒業する4、5年間の中でも最も面倒で難しいのがアメリカの大学に入学する上での書類の用意や提出、またビザ取得のための書類準備・提出やバックグラウンドチェックです。一旦留学して仕舞えば、入学できるレベルで英語ができさえすればあとはなんとでもあります。ただ、アメリカの大学にどうやって入学するのか、また入学する上でどの書類をどのように準備し提出したらいいのかということを正確に理解し、実行することがアメリカ留学での最大のハードルです。
NCNは入会費やサポート料を払ってしまえば、これらの面倒なプロセスをほぼ全て代行してくれます。あなたはNCNと一緒に通う大学を決定し次第、あとはNCNが用意する書類にサインして、言われら通りに書類をNCNに送るだけで、あとはNCNがビザの面接等まで面倒を見てくれます。
こういった事務的なことは基本的に全て英語で行わなければならないのに加えて、特に大学の入学に関する資料に関しては大学によっても違うため、留学する本人またはその保護者がそれなりのレベルで英語を理解して情報収集を正確に行えないといけません。そういった能力がない方にとってはこのサービスは本当にありがたいものになると思います。
実際になんとなくアメリカの大学に行きたかっただけの私もNCNを利用する前はアメリカの大学に入学なんてどうしたらいいのか、またどう調べたらいいのかわからなかったので、この制度はNCNのサービスの中でも利用価値の高いものだと思います。ただ、一旦こういったプロセスを知ってしまうと、この書類の手続きに80万程度払うなんて本当に高すぎるなと感じます(笑)
さて、ここまでで私が先程のべたNCNの利用してアメリカの大学に留学する上での最大の利点の2つについてお話しました。これから先に話す渡米前の語学学習の支援と渡米後に受けられるサービスについてはあえて、詳しくは話しません。理由はこれから話すサービスはそれほど利用する価値がないからです。これは私個人の意見で言っているのではなく、これまであったほとんどのNCN学生が口を揃えてNCNを利用する価値は今私が述べた2つの利点しかないというからです。
とはいえ、この記事ではNCNに関するすべてを書きたいのでその他のサービスについても簡単に話します。
語学学習の支援
渡米前の語学学習に関してははじめにはっきりと言っておきます。
渡米前の語学研修は主に3つあります。
- 提供されるTOEFLの教材を自ら進める
- NCNが主催する対面での授業
- 英語合宿
TOEFLの教材を進める
まず、TOEFLの教材に関してですが、これはNCNが作ったものでも何でもなく、ただただTOEFLを作っている会社が公式で出しているTOEFL対策用の教材をやっておくように言われるだけです。また、TOEFLとはアメリカの大学に入学する上で合額しないといけない英語のテストのことです。NCNからの支援という意味では特にはなすことはないですが、提供されるTOEFLの教材に関してはTOEFL対策をする上で役に立つと思うのでAmazonのリンクを貼っておきます。近々、TOEFLや英語学習に関しても記事を書く予定なので興味がありましたら当ブログを覗いてみてください。
NCNが主催する対面での授業
この授業はスクーリングと言われているようで、NCNが行っている対面での学習支援のようで、限られた都市(東京、名古屋、大阪府)で高校生のうちからNCNに入学していて高校卒業の1年以上前から留学に向けてNCNで準備している学生にしか行われていないようです。僕自身はNCNを利用しだしたのが渡米する直前だったので参加したことがないので、実際にスクーリングに通っていた学生に話を聞いてきました。基本的に10回弱の対面での授業が、月二回くらいの頻度で1年弱に渡っておこなわれます。内容としては
- オンライン学習で渡される教材の答え合わせとクイズ
- 軽いスピーキングの練習
が主なようです。
実際にスクーリングに通っていた学生20人ほどに話を聞いたところ、英語の学習自体が役に立ったと答えた人はいませんでした。むしろ、スクーリングに通うために静岡から名古屋に行くだけで往復するだけで5時間かかったのに学習する内容はどれも自分で家でできるものばかりだった。スピーキングの練習は全く本格的なものではなくただ、隣の席の人と簡単な会話をさせられるだけで、通常の学校の授業となんの代わりもなく有益には感じなかったとの意見しかありませんでした。
ポジティブな意見としては
- 実際に留学する前に同じ学校に行く人や同じ州の違う学校に行く人たちと事前に仲良くなれた。
- NCNでの留学が決まっていたために受験がなく勉強する気がなかった中で、強制的にある程度勉強させられたのは全く何もしないよりはマシだった
などがありました。基本的にはただの友達作りの場で英語の学習という意味ではさほど有意義ではないようです。
英語合宿
これに関しましても、これまでの2つと同じで英語学習という意味での意義はありません。ただただ、代々木公園に収容されて問題を解かされるだけです。また、なぜかよくわからないのですが、NCNの従業員の方が非常に高圧的でわけのわからないことでブチ切れて2時間ほど説教をしてきたりします。他のNCN 学生にも話を聞いたところ、毎年誰かに白羽の矢が建てられ理不尽に怒られているようです。語学学習としての意味はありませんが、人によっってはスクーリングと同じで友達作りのきっかけにはなったようです。
合宿に関しては、本当に意味のないもので時間の無駄だという他にいうことがなくて申し訳ありません(笑)なぜか、NCNは体育会系というか保守的というかといった雰囲気があり、合宿ではNCNの学生はどうあるべきか等の意味不明の精神論を叩き込もうとしてきます。僕はわかがわからなかったので、ただただ合宿が終わるのを待ってました。
最後に渡米後に受けられるサービスについて軽く話してこの記事を終わりとします。
渡米後に受けられるサービス
渡米後のサービスについても、NCNを利用するかを決める上で重要な要素でもないので軽く話すだけにとどめておきます。渡米後に受けられるサービスは主に2つあります。現地でのサポートと就活活動の支援です。
駐在職員による現地での生活サポート
NCNの提携校には最低でも一人現地の駐在の職員がいて、NCNの学生のアメリカでの生活を支援してくれます。とはいえ、一度アメリカについてしまえば、大学の職員の人やインターナショナルの学生の面倒を見るオフィスの人がいろいろと手伝ってくれるのでどうしてもこのサポートが必要なのかと言われるとそういうわけでもありません。ただ、駐在の職員は学期に一回、その大学にいるNCNの学生全てを集めてちょっとした交流の場を設けたり、各学生の成績等をその学生がアメリカでどのように過ごしっているのかを保護者にレポートとして送るので、遠いアメリカに子供を留学させる保護者方にとっては割と役に立つサービスなのかもしれません。
私が行った大学にいた駐在職員はきさくなおばさんで話し相手としても、たまに一緒にごはんをたべる友達的な相手としてもよかったです(笑)ただ、はずれの駐在員だと全く持ってなにもサポートしてくれないといったこともあるようです。
就職活動の支援
大学3年生位になると、日本企業への就活を始める人が増えます。私はアメリカで仕事をする気だったのでほとんどの就活活動支援を受けませんでしたが、基本的に就活活動の支援と言っても、ESや履歴書の基本的な書き方やSPIの模擬試験といった今どきグーグルすれば30分で得られる情報を無駄に長いイベントに参加させられて聞かされるだけなので、そこまで役に立つかと言われるとそうでもないです。
一応、就活支援室なるものがあり、就活専門のアドバイザーに就職活動に関しての話やアドバイスを聞けます。ただ、私の経験と私の知るNCN学生をみたところ、就活は基本的に先輩からの助言やインターネットでの情報のほうが役に立つと思います。ただ、こういったサポートは一度NCNにはいってしまえばすでに料金を払っているもので追加でお金がかかるといったことは模試を追加で受けない限りはないようなのでおまけくらいで考えておけばいいと思います。
まとめ
さて、少々長くなってしまいましたが、NCNに関してほとんど全てをここに記せたと思います。まとめとしてNCNを活用してアメリカの大学に入学することのメリットとデメリットを列挙してみましょう。
- 複雑で面倒なアメリカのシステムを何も気にせずにNCNと提携しているアメリカの大学に入学することができる。
- 公立の大学を選べば、多くの場合で特別な奨学金をもらうことができ、学校によっては卒業するまでの4年間で数百万から1千万円ほど節約することができる。
- 渡米後も手厚く学生の生活をサポートする体制が整っている。
- NCNを利用するだけで約350万円を一括で払わなければならない。
- 一括で支払う350万円にメリットで述べた以外にもいろいろとサービスがあるが、それらは値段に見合わないとの評判が多いものが多い。
NCNとその費用・サービスについては以上となりますが、最後に”おわりに”としてNCNを利用してアメリカの大学に行くことに関して筆者の意見とNCNをもし利用するのであればその時の注意点について述べて終わりにしたいと思います。
おわりに
さて、ここまで本投稿を読んでいただき本当にありがとうございます。少々長くなってしまいましたが、NCNの全貌を実際にNCNを利用してアメリカの大学を卒業した私とその知り合いたちの生の意見を混ぜて明らかにできたと思います。NCNを使った留学について私は”漠然とアメリカの大学に留学したいが、いまいちどうしたらいいのかがわからない。また、ご自身や保護者の方が自分の力でそれらを全て調べ上げる自身がない”という方には割といいサービスなのかなと思います。本投稿でも申し上げたように、一括350万円はとてつもなく高いですが、何も知らずにアメリカの大学に入学しようとすることはかなり難しいですし、州内の学生と同じ学費で入学し通学できることはアメリカに留学する上での相当なアドバンテージになります。また、NCN学生として留学すると、行った先の大学に同じくNCNを使って留学している先輩がたくさんいるのでアメリカの大学でどのように効率よく生活していけばいいのか、どうやって単位を取得していくべきか、また就活をどうしたら良いのか等を気軽に聞ける環境が整っています。これは、全く知らぬ土地で生活していく中では非常に大きなアドバンテージです。
それでは、最後にここまで記事を読んでいただいて、NCNに入ることを決めたまたは入ってみようかなと思った方々にNCNを利用する上での注意点を紹介します。注意点は大きく二つあります。
1つ目は渡米直前にNCNに斡旋される保険会社が提供する保険に何も考えずに言われるがままに入ることやめてください。AIGという保険会社の保険に100万ほどで紹介されるのですが、この保険は使い方が非常に複雑で面倒ですし、使える場所も限定されています。この保険は後払い式で、病院などに行ったときはその場でAIGの保険証を提示しても使えなくて、後から日本の事務局にレシート等をメールか郵送で送る必要があります。使える場所もこのAIGの保険をアメリカの病院で見せてもそんなの使えないよと一言言われるだけです。私も多くの他のNCN学生も何も知らずに100万円払って入会していましたが、使えなさすぎてすぐに解約しました。では保険はなくて大丈夫なのかと思う人もいると思いますが、そこに関しては心配する必要はありません。大学に入学すると、インターナショナルの学生はほぼ必ず大学の保険に入ることになります。そしてこの大学の保険だけである程度の病気や怪我の治療、また女性であればピル等の生理に関する治療や療養までもをカバーできます。また、歯や目の治療についてもNCNの説明会では大学の保険に含まれていないと言われますが、実際にはオプションとして提供されていて年間で10万円しないほどで入ることができます。
二つ目の注意点はNCNが提供する情報にはかなり偏りがあるということです。費用のところで少しだけ言及しましたが、学費と生活費に関する概算は詐欺と言っていいほど正確性に欠けます。ドル円のレートは円に有利に働いていた時のものを使用していますし、生活費に関してはNCNが計算している生活費での生活は学校の寮の全然美味しくないご飯とカップ麺やジャンクフード、水だけをお腹を満たし、友達を遊ぶことは全く持ってなく食事以外の時間は寝ているか勉強していなければ成り立ちません。生活費等に関しては地域によっても異なりますので、その地域の平均的な生活費をグーグルしてみることをお勧めします。
これでNCNに関して私が話したかったことは以上です。ありがとうございました!