突然ですが、
ビジネスや就活の場でビジネスカードや履歴書を交換したりしてません?
その作業、QRコードを介して、LinkedInでつながったほうがスマートだし効率的ですよ。
急に煽るようなことを言ってしまってすみません。でも、これアメリカではもう当たり前に行われていることなんです。今では毎日のようにLinkedInを活用している僕も、数年前に初めて大学主催の就活イベントに行ったときにリクルータの人と話していたときに「つか、LinkedIn持ってる?もってたら、そこで繋がろう。そのほうが早いし、あなたのことをもっとよく知れるよ!」と言われ、そこで初めてLinkedInの存在を知りました(笑)。早速、寮の部屋に戻った僕はLinkedInについて詳しく調べ、LinkedInを活用した就活がアメリカでは当たり前のことを知り、アカウントを作成したのを覚えています。
それから1年ほど経った大学4年生のときに実際にLinkedInを積極的に活用した結果、米国フェイスブック(現在のMeta)を始め、いくつかの急成長スタートアップや地元の大企業との面接を面倒な書類審査等なしでLinkedIn上のDMのやり取りだけでとりつけることができ、そのうちの一つの会社に就職しました。
はじめに結論を言います。
就活において何より最も重視すべきは健全なコネクション構築と自己アピールです。
そして、何事もインターネット上で行われる現代に最も合理的で効果的にコネクションを構築し自己アピールをでき、実際に仕事に結びつけることができる場は就活イベントではなく、LinkedInです。
アメリカをはじめ、多くの国で積極的に就活・転職に利用されており、筆者も就活において最も役立つツールだと確信しているLinkedInですが、日本では企業側は積極的に宣伝や人材発掘に活用しだしたようですが、就活生にはあまり知られていないようなのでこの記事ではLinkedInを活用した次世代型就活・転職について解説したいと思います。
LinkedInとは
概要
LinkedIn(リンクトイン)とはアメリカ発の世界で最も使われているビジネスSNSです。世界中で実に8.5億人のユーザー、5,700万の企業・団体に利用されていて、現代の社会人・就活生はアカウントを持っていて当たり前と思われるくらい多くの人や会社に利用されているビジネスSNSなのです。ある統計によれば、アメリカでは87%もの会社のリクルータがLinkedInを活用し日々、新たな会社のメンバーの採用を行っていると答えているように個人だけでなく会社側もLinkedInをかなりアクティブに利用していることがわかります。
日本ではまだ、280万人ほどしかユーザーがいないようですが、日本の企業もLinkedInを新規・中途採用に活用しだした企業がここ数年で肌で感じるほどに増えました。私自身、ほぼ毎日LinkedIn内の求人のページを見ていますが、以前に比べ多くの日本企業が常に求人投稿をだしていますし、たまに日本の企業の方からお仕事のお誘いをいただくこともあります。
次にLinkedInの主な機能について簡単に解説します。
主な機能
LinkedInの主な機能を簡単に説明するなら
- ビジネスに関する情報の発信と取得
- 仕事探しと人材発掘
- オンライン学習リソース
順番に解説していきます。
ビジネスに関する情報の発信と取得
先程お話したとおり、LinkedInはSNSなので一番の基本的な機能はフィードでの情報の発信と取得です。
フィード
一般的なフィードでは自分がつながっている人やフォローしている起業家や企業が発信している譲歩を見ることができます。また、ニュースのフィードでは企業や専属のライターが書いた記事を読むことができます。もちろん、自分の考えや仕事での経験を自ら発信することも可能です。
職場で感じる苦悩ややりがいや自分のインターンシップの経験等を投稿している人はたくさんいるので企業側のバイアスのかかっていない意見や実情にに直接アクセスできること面白いし、ありがたいです。
プロフィール
LinkedInにおけるプロフィールは就活・転職にとっては最も重要なものであり、LinkedInを他のSNSとは違ったビジネスSNSとはたらしめるものです。他のSNSとは違い、LinkedInのプロフィールには記入する項目がたくさんあり、プロフィールを見るだけでその人の職歴がすべてわかります。この記事の冒頭で話したようにLinkedInのプロフィールを見るだけで、履歴書など見る必要がないほどにその人の出身大学やキャリアについて知ることができるのです。裏を返せば、このプロファイルを充実させ公開してさえいれば、履歴書やESなんか書かなくても自分の学生時代に力をいれたことから職務経験までをリクルータや企業にアピールできるということです。
LinkedInのプロフィールの主な内容
- 名前や顔写真などの基本的な情報
- 簡単な自己紹介
- 職歴と活動歴
- 出身校(主に大学)
- 資格、スキル、使用できる言語
実際に、ビジネスの場面であった人や仕事上のクライアントの方がどんな人なのかをより知るためにLinkedInのプロフィールは使われます。アメリカでほとんどの場合、仕事に応募するときもLinkedInのプロフィールを含めるように言われます。
何度も言っていますがLinkedInのプロフィールは名刺であり、それほどにビジネスの場で重要視されているものなのです。
実際に、僕も初めてのクライアントとのミーティングの前後には相手がどのような人なのかLinkedInのプロフィールを見てチェックしています(笑)。僕の出身大学や活動歴が気になりましたら、僕のプロフィールをチェックしてみてください!
仕事探しと人材発掘
LinkedInはただの情報共有のためのプラットフォームだけでなく、世界で最大の就活プラットフォームでもあり、この就活や人材発掘のための機能がLinkedInがビジネスSNSたらしめるものです。実際にアメリカではなんと全体の87%もの企業がLinkedInを使い、新たな人材を積極的に発掘・採用しているというデータもあります (Kinsta LinkedIn Stats 2022より)。日本でもLineやメルカリ、Yahoo!をはじめ多くの会社がLinkedInを人事部門で活用しているようです。
仕事を探すための機能については次のLinkedInを活用した就職・転職の項目で詳しく触れるのでここでは企業側がどのようにLinkedInを活用しているのかについて軽く触れたいと思います。
企業側は実際に採用活動を行う際に主に2通りのアプローチを取ります。
- 採用情報をポストとしてフィードに投稿する
- ターゲットを絞り、自分の求める人材をピンポイントにスカウトする。
採用情報をフィードに投稿する
この方法は企業側が採用情報を求人投稿としてフィードに載せるという最も簡単な方法です。日本でよく使われているIndeedやバイトルなどのオンライン求人広告と同じです。ただ、LinkedIn上ではこの求人の投稿の拡散の仕方が違います。企業側がただただ求人広告を投稿するだけでなく、実際に人事部の人がその広告を自分のアカウントでリツイートするような形で拡散します。こうすることによって、企業側はより多くの特定のグループに求人広告を打つことができるのです。また、企業が仰々しく投稿している求人広告に比べ、人事部の個人の投稿はよりライトに気軽にシェアされていきます。
まだ、会社としてのブランドや名前が大きくなく、会社のカルチャーを重視するスタートアップ企業なんかは人事部だけでなく社員全員で自分の会社の求人をそれぞれのコミュニティに拡散し、適材適所な採用を行なっています。
実際に僕が働いているスタートアップでも、新しい人材を探すときはLinkedInを主な手段としています。会社が求人広告等を投稿した時はCEOが「はい、みんな〜!LinkedInの投稿拡散してね!」って会社全体にメッセージを送るなんてよくあります。
特定の候補者を人事部の人が直接スカウトする
たった今紹介した求人広告を投稿する方法は会社としてはどちらかといえば受け身ですが、会社の人事部はただ候補者が応募してくるのを待っているだけではありません。企業側の主な人材確保の方法としてLinkedIn側が用意したフィルター機能等を駆使して候補者を絞り込み、自分達が求めているスキルや経験を持った特定の候補者に直接メールやDMを入れてスカウトするという方法もあります。
このフィルター機能というものはLinkedInが企業が候補者を篩にかける面倒な作業を省くために用意したもので、企業の人事部は常にこのフィルターを用いてLinkedIn上で効率的に特定のスキルや経験を持った人材を探しています。
右にあるのが実際に人事部が使っているフィルターの一部です。これを見るだけでスキルや学歴・職歴、出身大学等で簡単に候補者を絞り込めるようになっているのがわかります。もし、企業側がどのようなフィルターを用いているのか気になりましたら、LinkedInが公式に公開している情報をチェックしてみてください。企業側はここで見つけた気になる人材にLinkedIn上でメールやDMを送り、簡単にパーソナリティ等をチェックした後に実際に面接を行います。
オンライン学習リソース
最後になりましたが、LinkedInは多種多様なビジネススキルを身につけるためのオンラインコースを13,000以上公開しており、これらのコンテンツをプレミアム会員に向けにLinkedIn Learningで提供することでオンライン学習プラットフォームとしても機能しています。LinkedIn Learning上でオンラインのコースを無事修了し、テストに合格するとLinkedIn上で使えるバッジがもらえます。これらのバッジを自分のプロフィールに追加することで特定のスキルに秀でていることにアピールすることができます。
LinkedIn Learningで提供されるオンラインコースはGoogleやMetaのような大企業の一線で活躍する人たちが丁寧にわかりやすくビデオの形式で教えてくれるものがほとんどで履修にかかる時間も数時間のものが多く、少し特定のスキルについての理解を深めたい時などに便利です。
LinkedIn Learningには月に30ドルほど払ってLinkedInプレミアム会員になることで自動でアクセスできるようになります。月30ドルは高いように感じますが、それによって得られる仕事探しに役に立つさまざまな機能に加え、新たなスキルを身につけれることを考えれば悪くないと個人的には感じます。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、LinkedInを活用した就活・転職について具体的な作戦を踏まえながら解説いたします。
LinkedInを活用した就活
実際にLinkedInをフルに活用して就活を有利に進めていくための方法として、先ほど紹介した機能を利用した4つの方法を紹介します。
- 求職のページで自分にあった仕事を探す
- コミュニティを形成・拡大し、入ってくる情報と出会を増やす
- プロフィールを通して自分の経験やスキルをアピールする
- 企業側の人と直接連絡をとる
求職ページで自分にあった仕事を探す
条件でしぼって仕事を見つける
LinkedInでアカウントを作ったら、”求人”のページに行くと自分の好きな条件で仕事を探すことができます。デフォルトでは自分の現在の職種や学生でしたら選考科目等によって絞り込まれた求人広告が表示されます。検索バーでは特定のワードを打ち込むことで職種や会社によって検索をかけることができます。また、勤務地やリモートかどうかというロケーションでも仕事を絞り込むこともできます。
プレミアム会員になると、実際に求人広告を出している人事部の人のプロフィールを知ることができたり、より細かなフィルターを使って仕事を絞り込めるようになります。
LinkedIn上の求人広告は明確な給料の情報が載っていたり、何人の人が既にその仕事に応募したか、また自分と仕事のマッチ度が他の人に比べてどれくらいなのかまでチェックできるというような膨大なデータを活かした機能が充実していて、他のサイトに比べて信頼できる求人が多いように感じます。
実際に仕事に応募する
気になる仕事が見つかったら実際に応募しましょう。LinkedIn上での応募は非常に簡単です。応募したい仕事が見つかったら”応募”のボタンをクリックします。すると、自分のLinkedInのプロフィールをシェアするかどうか問われます。LinkedInのプロフィールをシェアすると担当の人事部に通知がいくので自分の応募内容をチェックしてもらいやすくなるという利点があります。プロフィールをシェアした後はその会社が設けているページに移動するのでそこから必要項目を記入して応募完了となります。
会社によっては求人をLinkedIn上で完結させるために”Easy応募”という機能を使っているところもあり、この機能を通して応募する際はLinkedInのプロフィールの情報と自分の履歴書を数回ボタンをクリックして送信するだけで応募が完了します。
また、LinkedInでは求人元によっては求人の投稿と一緒に明確に誰がそのポジションを募集しているのかまで載っていることがあります。自分が探している職種にこのような投稿があったらラッキーだと思ってください。なぜなら、この場合そのリクルータのプロフィールから直接DMを送ることができるからです。その会社でのそのポジションについて具体的に話ができないか連絡してみましょう。企業の方に直接メッセージを送ることについては当記事の最後”企業の人と直接連絡を取る”にて詳しく説明しています。
コミュニティを形成・拡大し、入ってくる情報と出会を増やす
何事をするにしても知っていることが多い方が有利であることは自明ですが、こと就活において、より多くそして最新の情報を持っていることは仕事探しから面接まであらゆる面で有利に働きます。しかし、いちいち自分の興味のある分野や会社についてGoogleして調べていては面倒ですし、キリがありません。採用情報に関してはIndeedのような求人プラットフォームに行けば得ることができるかもしれませんが、LinkedInでは求人情報に加え、業界全体や特定の企業に関するニュースや興味のある分野で働いている人の生の声まで全て最新情報をアプリを開いてスクロールすることで取得することができます。退屈で醜い企業のホームページとは違って、ユーザーインターフェイスは使い勝手がいいですし、コンテンツもユーモアに溢れていて読んでいて楽しいものばかりです。
ただ、フォローするだけで大手企業のCEOや自分の興味のある分野のエキスパートの仕事に関する考え方や最新のニュースを一次情報としてリアルタイムで取得できることは本当に貴重ですよね。
では、何もせずに興味のある情報がただ流れてくるのかというとそうでもありません。自分の興味のある最新情報を豊富に手に入れるためにはLinkedIn上でコミュニティを形成し拡大していく必要があります。
LinkedInのフィードには自分の経験に関連した・興味のある分野に関する情報、また、自分が繋がっている人やその人たちが繋がっている人たちの発信した情報が表示されます。ということは、このフィードに出てくる情報量を増やし、をより自分にあったものにするためには自分から進んで興味のある分野や企業のページをフォローしたり、その分野のエキスパートをフォローしなくてはなりません。フォローの仕方は簡単です。気になる人や企業のプロフィールにいき、”フォローする”または”つながりを申請”のボタンをクリックするだけです。
LinkedIn上での”フォロー”や”つながり”はインスタグラムやフェイスブック上でのフォローよりも軽いので気になる人がいたらどっんどんフォローして自分のLinkedInコミュニティを大きくしていきましょう。
これは余談なのですが、LinkedInではプロフィールにその人が何人との”つながり”かが表示されるのですが、この数字は500を超えると500+と表示されることになり、一説によるとこの数字が500+になっていた方が見栄えが良いとされているので、とりあえず500人以上と繋がれるまで”つながりを申請”ボタンをクリックしても良いでしょう。私もこれを実行しましたし、事実つながりが500+と表示されている方が見栄えがいいという意見にも賛成です。
プロフィールを通して自分の経験やスキルをアピールする
前項のLinkedInの主要機能のなかでお話しした通り、企業側はプロフィールに記載されたデータに対しフィルターを駆使して候補者をふるいにかけています。これは逆に言えば、候補者側は探している仕事に関連するスキルやキーワードをプロフィールに盛り込むことで企業側のフィルターに引っかかりやすくすることができるということです。また、最初にも言ったようにLinkedInのプロフィールは名刺であり履歴書でもあり、LinkedInのプロフィールを最適化することはLinkedInを活用した就活では最も大切だと言って良いでしょう。
それではLinkedInのプロフィールにはどのような情報を盛り込めるのか、またそれらの項目を埋める中でどのようなことを意識すれば良いのかを簡単に説明していきます。LinkedInプロフィールの最適化についてすべて語ると長くなりすぎるのでこの記事では基本情報について紹介します。より具体的なLinkedInプロフィールの最適化方法については”Placeholder”をチェックしてみてください!
基本情報
基本情報とは、企業の人や他のユーザーがあなたのプロフィールを検索して見つけた時に一目で目につく情報群で以下の項目を含みます。
- プロフィール&ヘッダー画像
- ヘッドライン
- 現在のポジションと業種
- 学歴
- ロケーション
- 連絡先
基本情報は本当にただ基本的な情報が多いのでプロフィール画像とヘッドラインについてだけ簡単にお話しします。現在のポジションと業種については次に説明する具体的なプロフィールのところで説明します。
プロフィール&ヘッダー画像
プロフィール画像とヘッダー画像は特にこだわる必要はありません。とりわけヘッダー画像に関してはビジネスの場に適さないものでなければなんでもいいです。僕は適当にフリー素材の東京の夜景をネットから持ってきました。プロフィール画像もシンプルなもので結構です。ただ、一つ筆者がみなさんに注意してほしいのは表情が明るい写真を使うようにするということです。日本人は履歴書や運転免許証等に自分の写真を添付する際には真顔の証明写真を使う文化があるようで、筆者がたまに見かけるほとんどの日本人がスーツを着た真顔の写真をプロフィール画像に設定しています。別にこれがダメということではないのですが、企業の人や他のユーザーが初めてあなたを見つけた時に高圧的に感じてしまう恐れがあります。いくらビジネスSNSとはいえ、自分を売り込む場所でもあるので相手に好意的な印象を与えやすいようにプロフェッショナルな中にも暖かさを感じるような画像を使用することを強く勧めます。
ヘッドライン
ヘッドラインの目的はあなたがビジネスの場ででどんな人なのかを一言で伝えることです。僕の場合はOxという会社でTechnical Product Managerの仕事をしているので”Technical Manager @ Ox”というふうになります。ここでの@というのはスラングのようなものでどこでといった意味合いです。学生でしたら、自分の大学とそこで何を勉強しているのか、何年生なのかを一言で表すと良いでしょう。例えば、東京大学で経済学を勉強しているのだとしたら”経済学専攻 | 東京大学”っと言った感じです。
もし、あなたが学生でかつインターンシップをしている身であるのなら、インターンシップで担当している仕事をヘッドラインに含めることを強くお勧めします。就活においては何を勉強しているのかよりも、どんなスキルや経験をしているのかの方が遥かに重要なアピールポイントになります。プロフィールを見られたときに、そこにインターンシップでの経験が記されていればあなたは学生ではなく職歴のある人として認知されるのです。Amazonでソフトウェアエンジニアのインターンとして働いているのならば”Software Engineer Intern @ Amazon”やソフトウェアエンジニア・インターン|アマゾンジャパン”のようにヘッドラインを設定すると良いでしょう。また、学生時にはもし仮にインターンの期間がすぎていたとしても、ヘッドラインでは学生であることを示すよりも、一番最近のインターンとしてのポジションを示しておくことをお勧めします。
企業側の人と直接連絡を取る
では最後に、簡単なようで難しく根気が必要だが、筆者が最も効率的で効果的だと思う就活戦略について話します。それは人事採用の方や活動・経歴を見て気になった人に直接DMすることです。ただ、このアプローチが本当に有効なのはあなたが知りたい、学びたいことが明確の時にのみ有効です。例えば、
- 興味のある採用情報に関する具体的な質問や会社の雰囲気等、インターネットでは手に入れにくい情報を得たい
- 面接の具体的な内容や対策などについて、実際に面接を通過し働いている人から直接アドバイスを貰いたい
- 自分の仕事やキャリア形成に関して同じポジションでより経験のある人に相談に乗ってもらい、学びを得たい
と言ったように感じた時に話を聞けるプロフェッショナルが近くにいない時にはLinkedIn上で自分が抱えている問題に対する答えを持っていそうな人にDMをすることは最も直接的で簡単なアプローチと言えるでしょう。就活をしている人なら先にあげたような疑問は誰しも抱くものだと思います。そんな時に、それらの疑問を実際に経験のある人に聞くことは非常に有意義です。また、運が良ければそのDMから話が広がり実際に仕事を紹介してもらえるなんてこともあります。
実際に私もリモートのUXデザイナーとしてのインターンシップを探していたときになかなか見つからなかったことがあります。UXデザインに関連した事業を手掛けるスタートアップ企業のCEOやディレクター数人にDMを送り、自分のUXデザインに対する興味と情熱を伝え、そこから特別枠でUXデザイナーのインターンシップを設けてもらうことができました。
しかし、大半の人、特に日本人の人は「いやいや、企業の人に直接DM送るなんかできないし、できても無視されるに決まってるでしょ(笑)。」って思ったんじゃないですかね。僕もたまに大学生の後輩なんかと就活の話をされる時に、「気になる会社とか職種・ポジションがあるならそこで働いてる人とかその職種についてる人にLinkedInでDMしてみて話聞いてみたらいいじゃん。」というと、「え?そんなのできるんですか?」と驚かれます。実際、就活イベントやセミナーに出席しなくても気軽に企業の方々に連絡することがLinkedInでは可能なのです。
とはいえ、知らない大人ましてや会社の人事部の人に急に話しかけるなんて多少気まずいというか恐れ多いと感じてしまう人も多いかもしれません。でも、考えてみてください。その人たちも今は社会人としてバリバリ働いていますが、何年か前は皆さんと同じ就活生だったわけですよね。そんなに恐れずに自分の聞きたいことをDMしてみてください。返ってこなくてもいいじゃないですか、多分その人も忙しかったんだなくらいに思えばいいんです。
私も今までにたくさんの方にさまざまな件に関してLinkedIn上でDMしましたが、思っている以上に多くの方が返事をくださり、実際に私の疑問を解決するために時間を割いてくださいました。
さて、ここまでで経験のある社会人の先輩にDMで質問するという斬新な方法の有効性は理解いただけたと思います。そこで、この記事の最後に、あったことない人にDMを送りアドバイスや仕事のチャンスを求めるときに返事をもらいやすくするポイントについて解説します。
自己紹介は簡潔に
まず、初めてメッセージを送るのなら自己紹介は欠かせません。ですが、ここで自分についてタラタラと冗長に話すのは厳禁です。自慢したい経歴やスキルがあってそれをアピールしたいという気持ちもあるでしょうし、最終的にそれらをアピールすることは大切です。ですが、まず自分のメッセージを読んでもらうためにはとにかく短い文章で要点を伝えることが大切なので自分に関する詳細はふせ、先に解説したヘッドラインのように一言で自分がどんな人物で何をしているのかを表すようにしましょう。
その人から何を知りたいのか学びたいのかを明確に
自分がその人から何を得たいのかを明確にすることはLinkedIn上で初めて話す人に仕事に関して聞くことは大切です。なぜなら、その人がメッセージを見たときに具体的に自分が何を返したらいいのかわからなかったら困りますし、鬱陶しく感じメッセージを返してくれない可能性が高いからです。また、聞きたいことを明確にすると同時になぜそのことをその人に聞いてみたいと思ったのかということも明確にしましょう。メッセージを受け取った相手に自分が必要とされている、自分が何か役に立てるかもしれないと思わせることができれば返事をもらえる確率は格段に上がります。
連絡をする人を注意して選ぶ
そもそも返事をくれる確率が高そうな人を探すということは返事をもらう確率を上げるために、最も簡単な方法です。今まで優に100人以上にインターンシップの機会やキャリアのアドバイスに関してLinkedIn上でDMを送ったことのある私の意見では一般的に返事をくれる確率が高い人は
- 出身大学が同じ人
- 積極的に採用を行なっている会社の人事担当の人
です。これらの人をLinkedInで探すことは非常に簡単です。出身大学に関してはプロフィールに乗っていますし、人を探すときに大学名で検索をかけると簡単に自分の大学のOB・OGを見つけることができます。また、積極的に採用を行なっている人事担当の人もLinkedInではプロフィールを見るだけで簡単に見つけることができます。LinkedInのプロフィールにはフィルターをかけることができるのですがその中に”#Hiring”というフィルターがあり、このフィルターをかけている人は積極的に採用を行なっているという証です。このフィルターを見たらチャンスだと思いましょう。
まとめ
最後にこの記事の内容をさっとおさらいして終わりとしましょう。
- 今のIT時代に圧倒的有利に就活を進めるにはLinkedInの活用は必須
- LinkedInを活用した就活戦略
- 豊富なフィルターをいかし、効率よく自分にあった仕事を見つけ、応募する。
- 自分にあったコミュニティを形成・拡大し、入ってくる情報量と出合いを増やす。
- プロフィールを最適化し、採用担当者に見つけてもらいやすくする。
- 採用担当者や経験のある社会人に直接連絡をとり、自ら積極的にチャンスを見つける・作る。